発覚

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入社して3ヶ月。 だいぶ仕事にも慣れた。 相変わらずバイトは続けていた。 週に4日。 月曜と金曜の19時から24時までと、土日の8時から13時まで働いていた。 土日は8時間働こうと思っていたけど、掃除や洗濯の為にやめた。 それにたまに真矢たちが遊びに来るから、昼間は空けたかった。 ある金曜日。 時計は23時を指していた。 あと1時間だと思いながら、誰もいない店内を掃除したり、品出しをしたりした。 ピンポーン お客さんが来た。 「いらっしゃいませー。」 「え?昴??」 聞き慣れた声に驚き、振り返る。 そこに恵菜が立っていた。 「恵菜、お願い!この事は内緒にして!」 「やだ、顔上げてよ昴。会社には言わないよ。昴だって、理由があるんでしょ?」 「うん。必ず説明するから。」 「ちゃんと教えてね。」 そう言うと恵菜は、ペットボトルの紅茶とお菓子を買って行った。
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