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24時。
「お疲れ様でした。」
「お疲れー。」
着替えて、裏口から出る。
「昴!」
コンビニの前には恵菜と真矢、百合子先輩がいた。
「ごめん、昴。でも、先輩と真矢には教えたほうがいいと思って。」
「うん。でも、こんな夜遅くにコンビニの前にいるなんて危ないよ?」
「何言ってんの!?昴はこんな夜遅くに1人で家帰るんでしょ?」
「ま、まぁ…。とりあえず、家近いしおいでよ。」
4人でぞろぞろと家に向かう。
誰も喋らない空気が痛かった。
家着き、みんながリビングに腰を下ろした。
「お茶しかないけど、入れようか?」
「私はさっき買った紅茶があるから、大丈夫。」
「私も自販で買ってきたから。」
「百合子先輩は?」
「貰おうかな。」
百合子先輩と自分の分のお茶を汲み、テーブルに置く。
「ありがとう。」
「いえいえ。」
「それで昴。どうしてバイトなんて?」
切り出したのは先輩だった。
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