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「優人さん聞きました?クリスマス、真矢と雅也さん旅行に行くんですって。」
「そうなの?全然聞いてない。お土産頼まなくちゃ。」
「私は真矢にお土産買ってきてもらいますよ。」
「そうなんだ。昴ちゃんはクリスマス何するの?」
「私ですか?普通に仕事するだけですよ。優人さんは?」
家に来てくれるのかな?って、ちょっと期待した。
「俺も仕事。んで、夜は会社の飲み会。」
「あぁ、そうなんですか。」
「昴ちゃん、寂しい?」
「そんなことないですよ。なんで寂しいんですか。」
ホントは寂しかった。
そんな思いを、一瞬優人さんに気づかれた気がした。
だから気づかれないように、その後は違う話しをした。
恋って難しい。
求めたいけど、拒絶が怖くて求められない。
そんな胸を締め付けられる思いを知った。
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