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「いよいよだな、歳」
「あぁ…いよいよだ」
――文久二年(1862)
幕府の浪士組募集開始。
その事について近藤勇と土方歳三は話していた。
武士になりたいという自分の夢に一歩近付ける……
その嬉しさと興奮が入り交じり、胸が高揚している様子。
ドタドタドタ……
スッパァァンっ
そんな二人のいる部屋の襖が、勢い良く開けられた。
「うるせぇぞ、総司」
土方に名前を呼ばれた若者…沖田総司は、土方の咎めの言葉など無視をし、襖を開けたまま部屋の中に入る。
そして、二人の近くにすとんっと腰をおろすと、身を乗り出し
「私も連れて行って下さい!!」
と、満面の笑みを浮かべ二人に言った。
何故なら、自分も一緒に参加出来るのだと、信じて疑わなかったから。
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