~第一章:出逢いで出費は八千万~
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でも、僕はうずくまったりなんかしなかった。 東条院から一歩下がり、ブレザーの内ポケットに手を突っ込んで、指に挟める程度の大きさの必殺アイテムを取り出した。 「せいやッ!!」 それを地面に叩きつけると激しい白煙が噴き出し、辺りが真っ白になると、僕は脱兎の如く逃げ出した。
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