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クロノード学園にやって来た時、宮沢賢也は真っ先に僕に話しかけてきた。
人の常識が曖昧だった僕に、彼はいろいろと教えてくれた。
だから彼には凄く感謝している。
だからこそ、友として彼に言わなければならないことがある。
「この、犯罪者がぁぁーーーーーーッッ!!」
僕の拳をもろに食らった賢也は宙を舞い、頭から地面に落下した。
「ブフォ!?」
「紅染君、少しやりすぎじゃない?」
「東条院、これは紛れもなく犯罪だ!!あの豚野郎はまだまだ熟れてない果実に手を出したんだよ!!」
「あ、紅染……少し、落ち着け……」
「これが落ち着いていられるか!!見損なったぞ賢也……お前がこんな、こんな……」
「あの~……」
僕に東条院、賢也以外の声がした。
それは僕の胸より下辺りから聞こえた。
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