~第四章:ミニマムお嬢様とロリコン彼氏~

2/55
9175人が本棚に入れています
本棚に追加
/870ページ
クロノード学園にやって来た時、宮沢賢也は真っ先に僕に話しかけてきた。 人の常識が曖昧だった僕に、彼はいろいろと教えてくれた。 だから彼には凄く感謝している。 だからこそ、友として彼に言わなければならないことがある。 「この、犯罪者がぁぁーーーーーーッッ!!」 僕の拳をもろに食らった賢也は宙を舞い、頭から地面に落下した。 「ブフォ!?」 「紅染君、少しやりすぎじゃない?」 「東条院、これは紛れもなく犯罪だ!!あの豚野郎はまだまだ熟れてない果実に手を出したんだよ!!」 「あ、紅染……少し、落ち着け……」 「これが落ち着いていられるか!!見損なったぞ賢也……お前がこんな、こんな……」 「あの~……」 僕に東条院、賢也以外の声がした。 それは僕の胸より下辺りから聞こえた。
/870ページ

最初のコメントを投稿しよう!