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「あ、あの不良教師は学び舎でどんだけ飲酒すりゃ気が済むんだよッ!!」
「んじゃ頼んだぜ」
「ちょい待てコラッ!!」
わざとらしく笑顔で颯爽とこの場から去ろうとした賢也の首根っこを掴み、僕はトーン低めに囁いた。
「君はこのとんでもなく山積みの燃えないゴミを僕一人に押し付けてデートしようなんて考えていらっしゃるのかな?明らかに許容範囲オーバーでしょ?」
「ハッハッハ、力自慢の朔夜君ならお茶の子さいさいではございませぬか。それとも可憐な僕にこれを運べと?」
「誰が可憐だ誰が。だったら僕に納得出来るだけの理由を二十字で述べてみろ」
「今日 は 記念日 です」
「…………」
「んじゃ、よろしく!」
二十字も述べることなく賢也は僕の手から離れ、姿を消してしまいました。
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