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クロノード学園は、そこらの学校と比べると信じられなく敷地が広い。
だから生徒が授業を受ける授業棟、実験の為だけに存在する実験棟、本だけを保管する図書棟、職員が待機する職員棟というのもある。
中等部と高等部に分かれてて、僕はこの高等部にいる訳だ。
ちなみ、燃えるゴミやら燃えないゴミを出す場所もあるにはあるけど、そこは学園の隅の隅にある。
だから……
「もう、無理……」
最後の袋を運び終えた僕は、その場に座り込んでしまった。
真上輝いていた太陽さんは、いつの間にか西に沈んで夕陽に変わっていた。
「主人公の扱いが初っ端から雑だと僕は声を大にして叫びたい……」
全ての元凶である世界史の不良教師兼担任の萩原祐輔は、もう帰っていることだろう。
まぁ、あの人らしいと言えばあの人らしいか……。
サッ
「ん……?」
気のせいか……森の方に何かが飛んだように見えた。
人の影のようにも見えたけど……あれ?
人って飛べるんだっけ?
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