~第一章:出逢いで出費は八千万~

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クロノード学園は、そこらの学校と比べると信じられなく敷地が広い。 だから生徒が授業を受ける授業棟、実験の為だけに存在する実験棟、本だけを保管する図書棟、職員が待機する職員棟というのもある。 中等部と高等部に分かれてて、僕はこの高等部にいる訳だ。 ちなみ、燃えるゴミやら燃えないゴミを出す場所もあるにはあるけど、そこは学園の隅の隅にある。 だから…… 「もう、無理……」 最後の袋を運び終えた僕は、その場に座り込んでしまった。 真上輝いていた太陽さんは、いつの間にか西に沈んで夕陽に変わっていた。 「主人公の扱いが初っ端から雑だと僕は声を大にして叫びたい……」 全ての元凶である世界史の不良教師兼担任の萩原祐輔は、もう帰っていることだろう。 まぁ、あの人らしいと言えばあの人らしいか……。 サッ 「ん……?」 気のせいか……森の方に何かが飛んだように見えた。 人の影のようにも見えたけど……あれ? 人って飛べるんだっけ?
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