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「似たようなものだ」
曖昧な答えになっている彼は、とても辛そうな表情をしていた。
「私だって、秘密をばらしたの。貴方も話さなくては、“契約”に背くことになる」
私達“導倖師”の絶対禁忌(タブー)
それこそ契約無視であり、花からの“信用”を損う最低の行為だ。
だからこそ、今回の場合において、“秘密”を共有しなければいけない。
「お願いだから話してもらわないと困るの。………私は導倖師。花たちからの信用と信頼を失うことが“死”を意味する」
お願いだから濁さないで話して。
念を押すように胡蝶は言った。
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