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ある民家に足が着地したとき…
ズルッ!!
「わぁッ!!」
運悪く古びた瓦に足を乗せてしまったようで、おもいっきり地面へと落下した。
「いった…、もう…ありえないょ」
落下の瞬間、ギリギリのところで受け身をとったもの、身体中を打っていたようだった。
「人に見られちゃ…マズイ」
導倖師は赤の他人に見られてはいけない闇の職業。そう幼い頃から母に習っていたことを思いだし、その場から立ち去ろうとしたときだった。
「大丈夫ですか?―――血、出てますけど…」
「えっ…」
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