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今日の夜の私は、物干し竿ではためく布団を見ながらぼーっとしていた。何をするでもなく、ぼーっと。
今日はいい天気だった。昼間は雲がぽつんとひとりぼっちで流れていたのを見ていた。
あの雲とはいい友達になれそうだな、なんて思いながら。
そして今。とりあえず布団を取り込んで元通り。
はぁ…まさかおねしょするなんて…。
まあ…もう過ぎた事だ。早く寝よう。
布団に潜り込んで思う事は何時も同じ。
普通の夢を。
今日のゆめも、ベランダからだった。期待はしていないけど…やっぱりちょっとがっかり。
流石にもう、あの扉を開ける事に抵抗はない。
一直線に扉まで行って、開けた。
相変わらずの広い部屋。扉。
とりあえず、また適当に選んで、その扉を開けた。
一瞬目を疑った。
何もない。というより…むしろ何も見えないといった感じ。
真っ暗だった。
全く…こういうのは一番困る…。
何故か。
それはね、この無限の世界で、こういう何も見えない世界に一歩でも踏み出そうものなら、
永遠に暗闇の迷宮に閉じ込められるから。
私はそうなるのを恐れている。
それこそホントに孤独。
そんなのは嫌だ。絶対に。
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