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何とか私は扉の前に戻ってきた。
力が抜けて、ぺたんと座った。
体が、震えていた。
寒さのせいじゃないみたい。
心では怖くないと思っても、私の体は素直のようね。
ぐっと腕を掴んで、大きく息を吐いた。
あの私は何だったんだろう。
私には、警告のように見える。
これ以上進むのを、私の心が、止めようとしていたのかも。
だから、狂った私が目の前に現れた。
そんな風に考えるのが普通かな…?
でも…ごめんなさい、私の心。
これ以上進まないと、このゆめは終わらない。
ずっと、ずっと…私がおかしくなっても。
だから、進むわね。次の時はちゃんと警告も聞くからね…って言っても、その機会はないかもしれないけど。
扉から出て、広い部屋に戻ってきた。
そして、また違う扉のドアノブに手を掛けた。
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