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視界が開けると、そこは森に通る道路。
それと、自動販売機。
百円あるかな~。
って、お小遣いも貰った事ないのにあるはずないか…。
とりあえず確認でポケットをごそごそ。
百円。
えっと…まあ…ゆめだからいっか…。
ゆめだから、きっと買えないとか、売り切れ状態とか思ってたけど…。
買えてしまって呆然としてる私。
買えたんだし…飲もっかな…。
ゆめだからかな…やけに薬っぽい味がするのは…。
体力回復でもしたのかしら。
そんな飲み物でも美味しく飲めてしまってる私は、きっと味覚がおかしい筈。
ちょっとずつ飲みながら道路を見てみた。
1人しか通れないような狭い道路だけど、真ん中に白線が入っていて1人前に立派な道路。
ずーっと向こうまで同じみたい。
森と白線だけ。
ただ…
その反対側は、不自然に景色が途切れていた。
私はそっちに向かって歩き出す。
景色が途切れる境界線を超えた。
瞬時に暗くなって、沢山並んでいた筈の木も無くなっていた。
その代わりに立っていたのは
こっちをじーっと見る、不気味を通り越して気持ち悪い奇形な物体。
口とか目とかちゃんとあるけど…上と横から潰れた顔を見てるようで、少し吐き気をもよおした。
オマケにそれが七匹ぐらい…。
ちょっと精神的にキツいかな…。
どこまで行っても、顔は消えない。
ループしてるのか…この道。
顔の色でそう判断。
戻ろう。長居は必要ないみたいだし。
顔が1つに減っていた。
顔の色も目の色も変わっている。
ということは、私はまた違う所にワープしたということか…。
理屈は分からないけど。
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