‐いちにちめ‐

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窓を開けると、直ぐに私の部屋。特に何かあるわけでもない。 精々、何も映らないテレビと、NASUっていうゲームが刺さってるファミコン、ふかふかのベッド…あとは…そうだ、私の日記も…。 それぐらいしか置いてない殺風景な部屋。 ベッドにもぞもぞと入り込む。冷たい…。 目を閉じて、今日も無事に過ごせた事に感謝して、私は眠りについた。 私は、私が住むマンションのベランダに居た。 何時もと違う…何時もなら…もっと夢って分かる夢なのに…私のマンションって…どういうことなの?これは夢じゃないの? 空は不気味に渦巻いて、私に不快感を覚えさせた。気持ち悪くなったから、とりあえず部屋に入ってみる事にした。 ファミコンが無くなっていた。それだけの変化と、夢だって確信できた事に少しほっとする私。 ついでにテレビも点けてみようとスイッチを押した。 目が、こっちを見ていた。 気持ち悪いぐらいぐりぐり動いて私を見続ける、目。 恐怖と錯乱の気持ちが落ち着いたのは、テレビに、いや、目にありったけの物を投げつけて、頭をかきむしって少ししてからだった。 震える手でテレビを消して、ベッドに座った。 もう一度、私自身に呼び掛けるように、深呼吸をする。 これは夢だ…。たかが一瞬の夢。怖がる必要は何も無い…無いんだったら!
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