‐なのかめ‐

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先生… って…いつまでぼーっとしてるんだ私は…。 ずっと朝からこんな感じ。 何をしても先生を思ってるんだけど… どうしちゃったんだろう、私…。 それで今さっき我に帰ったんだけど… もう月が空に。 ずっと手すりにくっついてたのか…。 でも嬉しかったな…先生のあの言葉。 私を、私の存在を認めてくれた言葉。 決して私は1人じゃなかった。 私の思い込みだった。 孤独なんかじゃない。 私には帰る場所がある。 ゆめ。 それが私の帰る家。 確かにゆめ自体は狂ってるけど それでもいい。 もぞもぞとベッドに入り込む。 目を閉じて、また浮かんだ先生に抱きついて ただいま、先生。
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