‐なのかめ‐

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今日もまたベランダから。 ただ、何時もの嫌な感じはなかった。 ふわふわしてて、優しい感じ。 気持ちのせいでもあるのかな。 今日も扉を選んで、ゆめの世界へ飛んでいく。 人の手と足の模様の壁。 いきなりこんな模様は流石にびっくりする。 一瞬、人が埋め込まれてる、とか考えたけど…。 そうだったら怖いから今さっきの無し。 床は透けてて、おんなじような壁が続く、変な世界が広がっていた。 それと、赤い数字。 何かの鍵…では無さそう。 よくよく考えてみると…この世界もどの世界も、数字を使うとこなんてなかったわね。 …なんだ、適当に並んでるだけか。 とりあえず、歩いてみる。 おんなじ壁、おんなじ模様。 ちょっと曲がったりしてるけど、余り関係ない。 顔がくるくる回っている人、というか…生物が、意味ありげに扉の前に仁王立ちしてる。 あの…ちょっと… なんて話しかけても無駄だった事を思い出した。 使うしかないか…。 にゃーにゃー。 …やっぱり、恥ずかしい…。 まあ…どけてくれたから…いっか。 扉を開けて中に入った。
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