‐いちにちめ‐

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目の前は、外へ続く廊下じゃなかった。 気味の悪いぐらい広い部屋と、変な模様のカーペット。 そして、色とりどり、デザインも色々の扉が、円状に並んでいた。 何…ここ…。 これも私の脳内で出来た夢の世界なの…? おそるおそる扉に触ってみる。 ただ立っているだけの扉なんだけど、倒れたりしないから、きっと見えない何かで支えられてるんだろう。私なりに勝手に解釈した。 とりあえず、目を覚まそう。 こんな世界とは、さっさとさよならしたい。 私の精神が平常な内に。 とは言っても、こんな世界を作ってしまった時点で、既におかしいのかもしれないけれど。 目の覚まし方は、何故か分かっていた。 頬をつねる。目の前が真っ暗になっていった。 そして私はベッドに戻ってきた。 既に朝が来ていた。 もう、こんな悪夢が続きませんように。
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