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あ…ナス落ちた。
ふぅと溜め息をついて、ファミコンのスイッチを押して消す私。
カラカラとベランダの窓を開けて、コンクリートの床に座り込んで空を見た。
星がきらきら。
ツインテールの女の子と一緒に歩いている私。
私の話に、楽しそうに笑ってくれている。
その子は、走りながら振り返ってバイバイと手を振った。
私の目の前から、その子が消えた。
粘り気のある液体が広がっていく。
口がぱくぱくと動いて。
突然、色が無くなった。
タスケテ
いやあああああああぁっ!
いつの間にか、私は頭を抱えていた。
歯ぎしりをして、あの時の恐怖と悲しみを耐える。
私はベッドに逃げ込んで、目を閉じた。
何時もと同じように。
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