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彼女の名前は宝坂 舞子(たからざか まいこ)
断じて婚約者とか彼女ではない。
幼い頃からこんな調子である。
印象良く言って『天真爛漫』。
悪く言って『特急列車』である。
では、なぜただの幼なじみの舞子が我が家に上がりこんできたかというと……
「たっくん、朝ご飯はまだ? 乙女には大事な朝ご飯はまだ??」
少し低めの身長で少し赤みがかかった髪をストレートにおろしている自称乙女はリビングにいったん入ったが、目的の朝食がないと分かるやまたまた近づいてきた。
……顔が近い。
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