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丁重にやってくれました。
朝早く起きる僕を欺きながらリビングの机の上に置き手紙を書いて行くあたり脱帽ですよ。
でも……寝言は起きてまで言うな!
ガッチャア!
「父さん、朝から逝っと…………く?」
しかし、仕事部屋の主の姿が見当たらない。
あれ~おかしいな。
うちの父親は小説作家で昨日、必死になりながら小説を脱稿して今日は休み。
いつもなら仕事部屋にあるゲーム機をやり込んでる人物がいない。
落ち着け佐藤 拓真(さとう たくま)
これは何かの試練だ。
さて探索を……
プルルル…………
プルルル……
なんて間の悪い。
少しばかりイライラしながら僕は、電話のあるリビングに移動して受話器を取った。
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