魔法使い

8/16
前へ
/33ページ
次へ
ガラガラガラ―・・・ 「失礼しまー・・・す・・?」 扉の開く音と心細い声が空しくだだっ広い空間に響いた。 なんと、まあ。職員室にはだーれも居ない。 そりゃあ、もうこんな時間だし ここの教師はすぐ帰る人が多いけど なにも皆居なくなることないじゃない。 私がこんなに苦労して大量の課題と戦ってきたというのに。 信じられない。 ブツブツブツブツ心の中で文句を言いながら 担当の先生の机上にドサッと紙くずを置いた。 どうやらもうこの学校には警備員さん以外は誰もいないみたいだ。 あ、さっきすれ違った女の子はいたか。 他にも所々教室の明かりがついてるから、きっとまだ残っている生徒がいるのかな? とにかく私も帰らなくっちゃ! スタスタと若干早歩き気味に職員室を出た。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加