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ボクの毎日は朝誰よりも早く起きて、台所のカマドに火を起こし、食事の支度をすることから始まる。お継母さんたちが朝食を済ませたら食器を洗いながら、台所で自分の食事を取る。
天気が良ければすぐに洗濯をして裏庭に干し、続けて家中の掃除にかかる。
掃いて、水で拭いて、掃いて水で拭いて。これは早くしなければいけない。
お昼の支度もしなくちゃならない。
朝食と同じようにして、食器を洗ったら、森の小川の湧き水を汲みに行く。薪拾いもする。夕食の支度までの間にね。
ボクは足が小さいので、薪拾いや重い水汲みの仕事が嫌い。歩くのが大変だもの。
ボクの足が小さいのには訳がある。まだ幼いうちから足に布をきつく巻かれて、纏足をされていたからだ。
チャイナと言う国の風習で、女の子は足が小さくなるように、布で成長を妨げるのだそうだ。
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