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幼馴染の恭一から連絡があって、何年かぶりに会うことになった。
高校の卒業式にあっさり振ってから、会うことも、電話で話すこともなかった。
何かちょっと期待していたが、話を聞いてみると、わたしが勤めている会社が取引先になったというだけだった。
「お前、高校卒業から会ってないけど変わらないなぁ」
「そう?きれいになったねとか、お世辞でも言ったら?」
爆笑された。
少し、肩の荷が下りたような、安心感がわたしを包んだ。
「この間、同窓会があったんだよ。お前来なかっただろ?」
男とデートだったからね。
とは、口には出さなかった。
「用があったのよ。でも、行けばよかったわ」
恭一は、皆の話をしてくれて、それはとても楽しかった。
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