第二章

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じゃあ俺がこんなとこにいる原因はその妖怪のせい・・・? ん? 待てよ? もしかして・・・ 「外来人なんて言葉があるくらいです もしかして僕以外にももといた世界の人達が・・・?」 「あら、鋭いわね そう、貴方以外にも外の世界から来ている人はいるわ」 「今! 今その人達は!?」 突然立ち上がったために肩に乗っていた上海が落ちそうになる。 慌てて俺は上海を手の中に包んだ。 「上海、ごめん アリスにもすみません いきなり立ち上がったりしちゃって・・・」 すぐ椅子に掛け直す。 「大丈夫よ 不安ですものね さっきの答え・・・残念だけど私にはわからないわ」 「わからないって・・・なんでですか」 「私は見た事はあってもその後の事なんて知らないわ どこかで無事に過ごしているかもしれないし、妖怪やらなにやらに、殺されているかもしれない」 ―殺されているかもしれない。 それほどまでにここ・・・幻想郷は危険な場所だというのか。 表情に出ていたのか、アリスは言う。 「言ったでしょ? ルーミアに会ってよく生きてたわねって 下手すれば貴方はもう死んでたかもしれないのよ?」 そんな事になっていたとは夢にも思っていなかった。 俺はここである決意を問われているのかもしれない・・・。
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