第二章

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「俺はさ、不安なんだ」 「何が不安なんだ?」 「さっきアリスから聞いた事 下手すれば俺はもう既にルーミアに殺されていたかもしれないという事 今回はよかったけど次も大丈夫という保証がない これからの幻想郷での生活、それが不安なんだ」 「あら、ちょっと予想外ね?」 「え?」 「私はてっきり元の世界に帰りたい 帰れるのかどうかの心配かと思ってたの でも実際はそんなことじゃなく幻想郷に残り、どうやって生きていくのかだもの」 「そうだな 私も気になるな 曜はもといた世界には帰りたくはないのか?」 魔理沙は身を乗り出して聞いてくる。 俺は少し考えてから、 「俺は・・・ こんなこと言うのはガラじゃないんだけどな 俺は幻想郷に来たのは運命だとかそういう風に考えているんだ 確かにあっちでも楽しくやってたし未練がないか問われれば悩む、これからの幻想郷での生活も怖いけど・・・」 「けど?」 「俺はここに来た事、とゆーか連れてこられた事に何か意味があると考えている だから俺はそれが何かわかるまで帰りたくない」 そう断言する。 「もしそれが何かわかったとしても、その時、貴方は帰る事が出来ないかもしれないのよ? それでもいいの?」
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