第三章

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「しかし・・・」 「困ったわねぇ・・・」 二人とも何かに悩んでいる様子。 俺にどうにか出来るとは思えないが、一応な、 「二人してどうしたんだ?」 「んー・・・ 曜はさぁ・・・」 ? 俺の事なのか? 「なんだ?」 「空なんて飛べないわよねぇ?」 「は?」 「いや、だから空、飛べたりしないか?って」 「飛べるわけないだろ!? ・・・もしかしなくとも二人は飛べる、のか?」 「「・・・」」 二人は無言で アリスはその場でふわりと浮き、 魔理沙は箒にまたがりこれまたふわりと浮いた。 「・・・」 微妙な空気がこの空間を包む。 「えと・・・神社には飛んで?」 頷く二人。 「歩いては?」 「そりゃ行けない事はないが・・・」 「時間はかかるし、道中で変なのに会ったらアウトね」 難しいどころではないらしい。 「じゃあどうすれば・・・」 「一応魔理沙の箒の後ろには乗れるけど・・・」 「激しいぜ?」 激しいらしい。 「それしか方法はないの?」 「多分・・・」 「じゃ、それでいこう 他に手はないんだから」 「お前はホント気持ちいいくらいはっきり決めるなぁ」 笑いながら魔理沙が言う。 「俺の取り柄かもね」 俺も笑って返した。
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