その3 そして私はたっちゃんにハマった

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ダメだ!ダメだ!ダメだ! ダンナに逃げられてこの10年、女を捨てて冬眠してた。 トキめいた事もなければ、男を見ても“男”とは思わなかった。 私はトドでオタリヤで‥食べたい物を食べたい時に、食べたいだけ食べて、むかし妊娠してた時以来、かつてないくらい太って居たけど気にもならなかった。 ただ、体が重いなぁ、とは思ったけど‥だから何なの? 女は捨てて、ただの人間をやってたんだよ~。 目覚めちゃった! 2ショットで写真を撮ってもらって… プリントアウトして見た時、私はガマの油のガマになった。 「なにこれ!? ものすごくキレイな男の子の、横にいる醜いオバサンは誰?!」 いやぁ~ショック!なんてもんじゃなかったね。 化石になっちゃったよ。 落ち込んだ。 でも‥ 太ったって言えば、たっちゃんも、2年前に比べたら太った…かな? 「ちょっとぽっちゃりした、スーパーマンをやってくれました。 当店きってのナルシスト、ナルシス龍彦~!!」 って、ショーの最後に司会のレモンが、1人1人を紹介するんだけど… たっちゃんの番で、前に出てお辞儀した彼を見て… えっ?あの子太った?! 2年前に見た時より太ったよね? 瞬時にそう思った。 たまたま、帰る時にたっちゃんはエレベーターに乗って、一緒に上まで来てくれた。 (杏門は地下だからね) 送ってくれたんだか、2部の客待ちだかは分からないけど‥ とにかく一緒に歩いたんだよね~ 「ねえ、太った? 「はい、太りました」 「何キロ?」 「10キロ太りました」 へーすごい!! 10キロ太っても‥まだそんなにかっこいいんだ! あ・そう!?10キロ太ったの!! ああ…そうなんだ… キュート! キュート! キュート! もし…たっちゃんがこの時、10キロ太ってなかたっら… たぶん、追っかけはやらなかったと思う。 この‥アイドルスターのくせに、自己管理が出来ない怠慢?奔放?たまらなく可愛い! 本来はジャニーズ系のカワイ子ちゃんなんて目じゃないし、ファンでもない。 日本男子の最後の“男”は健さん! 高倉健様・ただ1人だと思ってる。 それはもう、崇拝と言える感情だね~。 それが‥どうよ? 赤星龍彦・あの子のおかげで10年ぶりに、冬眠から覚めちゃったじゃん! どうすんのよ?! ひよこが孵化して、始めて動くものを親と思い込む、刷り込み現象。 まさにそんな感じよ。 たっちゃん… 好きだよ~! (海彦)image=54747694.jpg
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