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「……何か話して下さい」
「……そっくりそのまま月子に返します」
「それは卑怯だと思います」
「それこそ月子にそのまま返します」
何分ぐらいだろうか。こんな会話がエンドレスリピート、ループ状態です。誰か止めて下さい、むしろ私の上にいるこの発情期ボーイをどけて下さい。
『…したくなってきた』
『……………はい?』
遡ること2時間前。私は初めて悟流の家にやってきた。悟流は高校3年生にして一人暮らし歴3年目。高校入学と同時に一人暮らしを始めていて高校2年生の時に、悟流に告白されて付き合いだした。
元々、私と悟流は中学も一緒で友達付き合いの苦手な私には女友達も少ない中、悟流だけがよくあたしを構ってくれた。そんな優しい悟流が好きだった私には告白されて断る理由もなくてもちろん即OK。あれから一年、進展は最後のひとつを除いて済んだ…わけなんだけど今が身体の危機です。
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