Scoope Eye

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それからの文倉はずっと不機嫌だった。 「何なのあの人!失礼にもほどがあるわ」 「いいじゃないか別に。そう一番にこだわることもないだろう?」 「負けたってことが気に食わないの。大体何よ、あの態度」 「次勝てばいいだろう?彼の言葉は意味深だったけど」 「そうね。どういう意味かしら」 「僕に聞かれても。ほら、そろそろチャイムがなるよ」 「あら、本当。またくるわ」 そういって文倉は教室を飛び出していった。
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