故郷

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毎日眺めるあの空の向こうに、私の心を揺るがす場所へと繋がるのだろうか。   自分がいつから、自分自身を見失ってしまったのか、わからない。   今日も俯いて、コンビニの袋をぶら下げながら、家路につく。   キィーっと、扉の軋む音が響く。   ワンルームの狭い部屋で、ぬるい弁当を食べていると、何だか無性に侘びしさを感じた。   自分から飛び出したあの場所。   帰れる訳もない。   あの桜並木も、緑々とした山並みも、整地されていない道筋も……。   遥か遠く、まるで幻影の如く。
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