故郷

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それは、絶望。それは、寂しさ。   故郷に対する郷愁の念は、どこか甘えにも似て。   帰りたい、帰りたい。   戻ったとしても、自分が変わらなければ、今の事態は変わらない。   それでも……帰りたい。   疲れきった心は微睡む。   あの景色をもう一度見たい。   帰りたい、帰りたい。   その気持ちを拭い去れないまま、私は今日も足取り重く、アスファルトを踏む。
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