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雨上がりのある日、いつも通り家路につく私。
ピチョン、ピチョンと水たまりに雫が落ちる。
ふと立ち止まり、上を向いてみた。
雲の隙間から覗く月が、私の心を見透かすかのように煌めく。
ポストを見ると、一通の手紙。差出人の名前を見て、鼓動が早まる。
母からだ。
内容は、至ってシンプルだった。
近況が綴られ、そしてさりげない私への気遣い。
そして……。
『いつでも待ってるから』の一言。
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