第三章

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< 図書館(インディフォーク・ライブラリー)に繋がる空間 > 十真(とおま)とフォルメントの間に、通路と図書館(インディフォーク・ライブラリー)を繋ぐ空間が扉の向こうに出現した。 十真:「…へ?」 扉の向こうには『真っ青な不思議な空間』が広がっていた。 その真っ青な空間は終わりなき登録所(アンクルージング・エンター)の妖精が手続きを行う時に、投函した時にチラリと見えた緑の不思議な空間を思い出させた。 十真:「一一うわぁ…真っ青っ!」 十真の正面には『妖精が二人』、十真と妖精と間には道がなかった。 十真:「フォルメントっ、道がないっ」 十真は図書館と繋がる空間を指差しながら叫ぶ。 フォルメントはニコッと笑うと、パタパタと扉の入口に向かう。それを見た十真は慌てて彼女を追う。 追い付いた十真は真っ青な不思議な空間を通路から眺めた。 もにょもにょと波打つような不思議な空間に十真はア然としていた。 そして、向こうにいる妖精達のほうに向かう手段を考えてみる。 十真:「なぁ…向こう側って…どう行くんだ??…赤いボードは部屋にあるし…」 フォルメント:「問題ないわよ、トオマ。…貴方は何も考えずに渡ってみなさいよ♪」 十真:「!?、ちょっ…それは一一」 フォルメントはそういって十真の背後に回り込むと、彼の背中をぐいぐいと押す。 十真は半ば強引なやり方のフォルメントに対して、呆れ返りながらも、やるしかなかった。 十真:「(渡らないと…図書館に行けないんだよな?…よし…)」 十真は恐る恐る、足を踏み出す。 すると、シュンシュンシュン…と…足元に『緑色の足場が一つずつ』出現していった。 十真:「!?、おぉっ」 十真が緑色の足場に驚いていると、直ぐに二人の妖精のもとに着いた。 その妖精は図書館(インディフォーク・ライブラリー)の受付嬢のような存在だった。 妖精達は十真を見ると、事務的に微笑む。 妖精①:「ようこそ、図書館(インディフォーク・ライブラリー)へ」 妖精②:「望む者の前だけに現れる扉が貴方を来館するべきだと認識しました」 妖精①:「私達はそんな貴方を導く存在」 妖精②:「私達はそんな貴方に説明する存在」 妖精①②:「貴方はこれから私達の説明をよく聞いてくださいね」 十真は妖精①②に呆気にとられていた。
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