第四章

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シンザス:「(いよぉ…どうした?)」 ティニー:「(…どうしたの?)」 フォルメントは十真(とおま)が集まって話したい事があると伝えると、シンザスやティニーはゼファルやクレイフィンと相談しながら三人で話し始める。 シンザス:「(こっちのポンコツは『眠らない溜まり場(レスト・センター)でどう?』って言ってるぜ?)」 ティニー:「(ちょっと…ポンコツなんて言っちゃダメだってば!…んー…クレイは一一あ…『眠らない溜まり場(レスト・センター)は人が多すぎるし、聴力が良い種族がいるから適さないだろう』って言ってるよ)」 フォルメント:「(眠らない溜まり場(レスト・センター)がダメって事は…三人の部屋に集まるしかないわね)」 シンザス:「(だろうなぁ…)」 ティニー:「(そうなると…クレイに聞いてみなきゃっ)」 そこで話を切り、お互いのパートナーに話のいきさつを伝える。 フォルメント:「…という事なんだけど…どうしよう?」 フォルメントは十真(とおま)を見る。 十真:「俺は別に構わないよ。一一日本的な物がいろいろとあって散らかってるけど」 フォルメント:「(一一って、トオマが言ってたわよ?)」 フォルメントはシンザスやティニーに伝える。 シンザス:「(一一オレのとこのポンコ一一ゼファルの筋トレグッズで三人は集まるのはちょっと厳しいから却下だなぁ…)」 ティニー:「(そういえば私…シンザスとゼファルの部屋に一回も…行ったことないや)」 フォルメント:「(…そうなの?)」 ティニー:「(うん。だからね、クレイが『トオマの部屋が無理そうなら私のところに自然となるだろう』って言ってたの。それにね…『盗聴されていても自分の部屋のほうが気付きやすいから寧ろそっちが私的に都合が良い』って言ってたよ…。んもぅ…クレイってば眉毛一つ…寄せることなく即決って…ちょっと…私…淋しかったよ…)」 ティニーは立派すぎるパートナーにため息を吐く。 シンザス:「(ティニー、大丈夫だ。オレのポンコ一一ゼファルは『眠らない溜まり場(レスト・センター)が決まらなきゃ…どうしようっ』て本気で焦ってるからよ)」 シンザスは大きなため息を吐く。 フォルメント:「(…フフフ…二人はゼファルやクレイが可愛くてしかたないっていう声をしてるわよ)」 フォルメントの言葉にシンザスはあわてふためき、ティニーは微笑む。 フォルメント:「(一一それじゃぁ…また会いましょう)」 三人は交信を終わりにする。
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