第四章

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< クレイフィンの部屋 > 十真(とおま)はクレイフィンの白いモコモコとしたマットレスを何度も気持ち良さそうに撫で回しながら、そわそわと部屋を見渡す。 十真:「(ここが…ポアスティング族の…クレイフィン部屋かぁ…)」 自分の部屋と違って無駄なものは全くなく、なにやら空気が澄んでいるように感じることが出来た。そこには既にゼファルも揃っていた。 十真とゼファルは胡座(あぐら)をかき、クレイフィンは女らしく足を横に揃えて座っている。 フォルメントは十真の横にちょこんと座り、シンザスはティニーの横にリラックスした様子で頬杖をついて寝そべっていた。ティニーはシンザスの隣であひるのように両足を左右に開くようにして座っていた。 クレイフィンはそわそわとしていた十真を見ながら不思議そうに口を開く。 クレイフィン:「トオマ、どうした?…そんなに見渡して…何か珍しいものでもあるのか?」 十真はハッとして我に返る。そんな彼を見たゼファルが小さく微笑む。 ゼファル:「フフフ…トオマは初、異種族の部屋だから…全てが物珍しいんだよね?…あ…クレイのモコモコのマットレス…気に入ったみたいだね」 クレイフィンが十真を見つめる。 クレイフィン:「ん?…そうなのか?…この白いモコモコとしたのは私の世界の草原を思い出させてくれる、特別なものなんだ。ティニーに頼んで出してもらったものだ。だから…気に入ってくれたなら私も嬉しい一一話し終えたら横になるといい」 クレイフィンは温かな眼差しを十真に向ける。十真は嬉しそうに照れながら笑う。 十真:「ありがとう…」 十真はそれから表情を引き締めると、図書館(インディフォーク・ライブラリー)で出会ったライズ(♀)とラーン(♂)から聞いた話をその場にいた皆に話し始めた。
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