プロローグ

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この世界を支配する種族の名前は妖精。そしてその妖精を支配するのは妖精王。妖精王は全ての妖精の頂点に君臨し、全てを決める権限がある。その妖精以外に住み着く別の種族が多々存在している。 そして、その別の種族というのは妖精王が『別の世界』、いわゆる『異世界』から召喚した選ばれた種族である。 その種族は召喚されたら一生、元の世界には戻れない。『郷に入れば郷に従え』という言葉のようにその世界に慣れなければならない。 召喚された彼等は、『妖精と共に魔法を駆使して戦い、『生き物になれ』』という精神で生き延びるしかない。 妖精と召喚された種族のコンビには、『初級』『中級』『上級』といった階級が与えられる。 しかし、妖精と来たばかりの種族コンビには『階級なし』というものが与えられている。 『初級』は妖精や魔法といった世界に慣れた事の証、『中級』は妖精の補佐を受けずに自分の意思で魔法を扱えるように強くなった証、そして『上級』は一一。 その世界を創造し、長い時代の中で継承されて来た妖精王が一一、そして、決められた運命を変えようともがく異世界から来た一人の種族の生き物が一一。 今ここに、彼等の物語が始まる。これは究極の純愛と、そして絆の物語。
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