第二章

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無関心の女は茶髪で青い瞳をし、長めのショートヘアーだった。服はオレンジの肩だしヘソルックに、下はスパッツを穿き、赤いピアスをしていた。 そして彼女の妖精は、二つ結びで黄緑の髪をし、赤い瞳をしていた。そして服はピンクのワンピースにベスト、中には短めのスパッツを穿いている。 黄緑の妖精:「だ、ダメだよっ…シンザス…そんなに怒鳴ったら…ゼファルが怯えちゃう…」 シンザスと呼ばれた妖精は黄緑の髪をした妖精に名前を呼ばれてピクッとなる。 シンザス:「…ティニー…こいつはこう言わねーとだな…っ!!」 シンザスはティニーと呼んだ妖精が今にも泣き出しそうなのを見てうろたえる。 シンザス:「わ、悪かった…オレが悪かった…だから…泣くな、な?、なっ?」 シンザスが慌ててティニーを宥(なだ)める。 十真(とおま)とフォルメントはポカンとして彼等を見ていた。すると、ティニーのパートナーが十真とフォルメントを見た。 茶髪の女:「…相席する場所をさがしてたんだろう?一一聞こえていた。こんなに騒がしい場所でもよかったら座るが良い」 茶髪の女は男らしい口調で言う。十真はニコッと笑う。 十真:「あ、ありがとうな!…それにしても…聞こえてたって…?」 十真とフォルメントが歩いて来た場所は此処からかなり離れている。すると茶髪の女が口許に小さな笑みを浮かべる。 茶髪の女:「…お前…此処に来て間もないのか?」 十真:「え?、ああ…でも何で分かるんだ?」 茶髪の女:「…辺りをキョロキョロとしすぎていた。それに…此処の連中は私達に話しかけたりはしないからな」 十真:「どうして?…虐(いじ)められてるのか?」 十真の言葉を聞いたシンザスと呼ばれた赤髪の妖精が笑う。 シンザス:「アハハハハハハ!、あのぼんくらゼファルと違って…クレイが虐めるって!?、ありえない…クククク」 ティニー:「ちょっと…シンザス~、ゼファルを何だと思ってるのよ…あっ…あーあ…ゼファルが…」 シンザスにぼろくそ言われたゼファルが肩を震わして泣いている。ティニーが近寄ろうとすると、シンザスがゼファルの頭をバシッと叩く。 シンザス:「コラ!、このくらいで泣くやつがいるか!ったく…戦ってる途中のお前は一体…どこ行ったんだよ…」 ゼファル:「うぅ…だって…」 十真はゼファルとシンザスを見て思わず笑ってしまう。
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