第二章

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十真:「ククク…アハハハハ!」 十真(とおま)が笑うと、その円卓にいた彼等が彼を見つめる。するとクレイと呼ばれた茶髪の女が十真に言う。 茶髪の女:「…良い顔で笑うな。…名は何と言う?」 十真:「ん?、あー俺は十真だ」 十真が茶髪の女に手を差し出す。彼女は握手をしながら言う。 クレイフィン:「私の名は『クレイフィン・ブレバリー』、クレイでもクレイフィンでも良いが一一」 シンザス:「『フィン』て呼ぶと叩きのされるぞ」 クレイフィンがシンザスを睨む。 シンザス:「ぅ…」 クレイフィン:「…で、私のパートナーは『ティニー』、あの泣き虫なのが『ゼファル・コワードアイス』、そして口悪いのが『シンザス』だ」 十真:「そうか!、よろしく!…で俺のパートナーはフォルメントだ」 < ぴたっ > すると、シンザスとティニーが『フォルメント』の名前を聞くと固まる。 シンザス:「『フォルメント』、って…あの?」 ティニー:「シンザス…しっ…」 ティニーが慌ててシンザスの口を両手で押さえる。 十真:「…『あの』?」 十真がフォルメントを見る。すると彼女はぎこちない微笑みを浮かべていた。 ゼファル:「シンザス…あまり人の過去に口だししちゃ駄目だよっ」 シンザスは頭を掻く。そしてチラリと十真を見る。 シンザス:「あー…そうだな、悪りぃ」 フォルメントは頭を振る。 フォルメント:「あまり気にしてないから…大丈夫よ」 それから十真はゼファル達から此処の事を食事しながら教えてもらった。 そして食事が終わると十真は彼等と別れた。 十真:「えっと…ゼファルが『ウルフハウンド族』で…クレイフィンが『ポアスティング族』…で良いんだよな?」 フォルメント:「えぇ…それがどうかした?」 十真:「いやー別に…ただの確認だよ。ま、いい人達で良かった」 フォルメントは頷く。 フォルメント:「そうね。また…会えると良いわね」 十真は頷く。そして二人は家路についた。
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