第三章

10/33

257人が本棚に入れています
本棚に追加
/1380ページ
初級者:「一一『中級者』だ…」 中級者の『ポアスティング族』は土人形の攻撃を避け続ける『ザイル族』を見て、片手に持つ槍を掴む棒を後ろにやって脇に挟む。 中級者(ポアス):「…全てはこの一撃で終わらせる」 そう呟き、赤いボードから跳び上がると、下にいる土人形に向かって垂直に落下していく。 土人形:「………」 土人形はその『ザイル族』を集中的に叩いていた。『ポアスティング族』は一定の距離までいくと叫ぶ。 中級者(ポアス):「『ザイル族』、伏せろ!」 初級者(ザ):「…は…?、っ!?」 初級者の『ザイル族』は頭を抱えて跳び伏せる。 中級者(ポアス):「…射砕け、『頭部粉砕(シャスト・ストライク)』」 そしてそのままの勢いのまま、土人形の頭部に命中すると…一気に地面へと向かって押し潰すように真っ二つにする。 土人形は完全な砂漠の砂へと変化する。 中級者(ポアス):「…任務完了」 そういうと何事もなかったように、膝を折って真上にジャンプする。 < タンッ > すると、凄い飛躍力で跳び上がる。 十真:「うぉぉっ」 階級なし達は彼女の飛躍力に目を輝かせるが、初級者達は自分達で鎮められなかった事に歯を食いしばる。 『ポアスティング族』は、そのまま赤いボードの上に着地すると…パートナーの妖精と共に去っていく。 十真:「フォルメント、今の人って昨日の…クレイフィンじゃないか??」 フォルメントは頭を振る。 フォルメント:「この距離じゃ分からないわ。あの種族は顔や背格好は同じだから…区別は難しいの」 十真は去っていった『ポアスティング族』を見えなくなるまでずっと見ていた。 十真:「そうなのかー…いやー…凄いやー…」 十真がのほほんとしている間に、他の彼等はその場から立ち去っていた。
/1380ページ

最初のコメントを投稿しよう!

257人が本棚に入れています
本棚に追加