第四章

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フォルメント:「いえ…明日と明後日っては休息の日にしましょう。貴方はこっちに来て間もないし…ずっと対戦づくしだったし」 十真:「休みかぁ…実際…休みっていっても…此処でやること…無くないか?」 その言葉にゼファルとシンザスの目が光る。 ゼファル/シンザス:「ならっ一一」 二人が何か言いかけた時、クレイフィンが口を挟む。 クレイフィン:「そうでもない。一一暇な時間を使って…滝の画面で対戦を観戦するのも良い経験になるぞ。…トオマはまだ魔法を扱った事がないようだから…何か参考になる魔法があるかもしれないぞ」 十真はクレイフィンの言葉に頷く。 十真:「成る程…」 クレイフィン:「お前さえ良ければ…私達と観戦でもするか?」 十真はキョトンとしてクレイフィンを見る。 十真:「…良いのか?」 クレイフィンが小さく微笑む。 ティニー:「遠慮することないのに…」 シンザス:「そうだそうだ!…オレ達…仲間だろ?」 十真:「…仲…間…?」 十真は出会ったばかりだというのに仲間と言ってくれたりする彼等を見る。 ゼファルが十真に手を差し出す。 ゼファル:「友達になるのに時間はいらない。仲間になるのも時間は必要ない…俺達は基本的にトオマやフォルメントの気持ちを優先させるけど?」 フォルメントは十真の腕に腰を下ろして、彼を見上げる。 フォルメント:「あたしはトオマについていくだけだから…貴方が一緒に居たいって思える人達と仲間になってほしいな。一一この世界じゃ孤独のままじゃ生きていくのは難しいからね」 十真はフォルメントやゼファルの言葉に胸が温かくなる。彼は満面の笑みでゼファルと握手し、流れでクレイフィンとも握手をする。 クレイフィン:「お前が私やゼファルと同じ階級になれるのを楽しみにしている」 十真:「ありがとう…そしてよろしく!」 ここに、人間・ウルフハウンド族・ポアスティング族という珍しいグループが出来た。 しばらく十真達は談笑して直ぐに別れ…眠る時間を迎える。
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