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尖った氷がトトトトト…と突き刺さる感覚がレパート族の脳裏に浮かぶ。
もう駄目だ…と思って、ノンスだけを守ろうとわしづかみにして胸に抱く。
ノンス:「ぇ?」
ノンスは茫然としながらレパート族を見上げる。
やがて、尖った氷がレパート族の背中を一一貫くことはなかった。
貫く直前に、触れた部分がペショッ…と濡れる感じがする。
レパート族が後ろを振り向くと、ゼファルが放った『輻輳舞踊(ビック・オン)』が海水に変化していた。
やがて湯気がおさまると、ゼファルとシンザスが姿を現す。
茫然とするレパート族とノンスは…ただただゼファルを見下ろしていた。
シンザス:「あああ~~~っ!、またお前…着弾する前に魔法を解いただろう?!」
シンザスが激怒してゼファルの頭をぽかすかと叩いていた。
ゼファル:「わわわっ…ちょっと~シンザスぅっ…イタタタタ」
そこには背筋を凍らせたゼファルの姿は無く、普段通りの彼がいた。
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