彼の憂鬱と彼女の悩み

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  空は今日も快晴。 清々しい1日が始まろうとしている。   そんな1日の最初の出来事は、知らない女の子の登場であった。   「あ、あのこれ食べてもらえませんか?!」   突然、玲音に何かを突きつけ顔を赤らめた。 教室の入り口で驚いた表情で立っている玲音に渡されたのは、かわいらしいピンクのリボンでくくられたプレゼント。   「あ、ありがとう」   玲音は戸惑いながらも、そのプレゼントを受け取った。   女の子は、受け取ったのを確認すると足早に去っていってしまった。   玲音は右手でプレゼントを持ち、まじまじと見つめながら席に向かった。 席には晃が座っており、空いていた前の席に腰を下ろす。
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