…振り返ると。

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…あれから何年経ったんだろぅ   …そんなに経ってなぃかぁ  旦那が逝ってしまってから いろんな土地を渡り歩いた  …あの人が逝ってしまぅ前に 籍を抜かれていたのは、 彼なりの全身全魂の 愛情表現だったらしぃ。   彼の『自分にかかってくる責任』…要するに尻拭いが私達 親子にかからない様に…   今 思えばホンマに愛してくれてたんやなぁ なんて思う。        それから 姐さん達が 逝ってしまぅまで   今となっては、 恥ずかしぃくらぃ やりたぃ事やってたなぁ。 世間では、『バツイチ』 でぇす🎵なんて軽ぅく 言っていた。 役所の書類も そぅ。   書面上 戸籍の紙に 大きく×が書いてある。 『あぁ、せゃからバツイチっつぅんやぁ』 なんて感心しながら…。   …でも私の中では、死別であり  それは、永遠に消える事は、無い。   だからと言って誰かに そんな事をわざわざ説明する気にもならなかった。   …だって やっと『昔の話』になってきた事を一から説明するなんて  『平凡』に生きてきた人間に話たって 『大変だったねぇ』『苦労してきたねぇ』 そんな言葉で終わるだけ…
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