2人が本棚に入れています
本棚に追加
…あれから何年経ったんだろぅ
…そんなに経ってなぃかぁ
旦那が逝ってしまってから
いろんな土地を渡り歩いた
…あの人が逝ってしまぅ前に
籍を抜かれていたのは、
彼なりの全身全魂の
愛情表現だったらしぃ。
彼の『自分にかかってくる責任』…要するに尻拭いが私達 親子にかからない様に…
今 思えばホンマに愛してくれてたんやなぁ
なんて思う。
それから 姐さん達が
逝ってしまぅまで
今となっては、
恥ずかしぃくらぃ
やりたぃ事やってたなぁ。
世間では、『バツイチ』
でぇす🎵なんて軽ぅく
言っていた。
役所の書類も そぅ。
書面上 戸籍の紙に
大きく×が書いてある。
『あぁ、せゃからバツイチっつぅんやぁ』
なんて感心しながら…。
…でも私の中では、死別であり
それは、永遠に消える事は、無い。
だからと言って誰かに
そんな事をわざわざ説明する気にもならなかった。
…だって やっと『昔の話』になってきた事を一から説明するなんて
『平凡』に生きてきた人間に話たって
『大変だったねぇ』『苦労してきたねぇ』
そんな言葉で終わるだけ…
最初のコメントを投稿しよう!