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バス、タクシー、トラック、飛行機、船、などの公共の移動手段の乗り物や運搬時に使う乗り物以外
排気ガスが出る乗り物は全部廃止され
乗ったものは即、軍隊によって蜂の巣になった。
土地の確保のためにあらゆるビルが破壊された。
これが倒産というより潰されたの実態である
当然失業者は億単位で現れたが
地球滅亡に対して裁判など出来るはずもなかった。
二分の一以上の入居者がいないマンションやアパートなども同様に、こっぱみじんに吹っ飛んだ
世界遺産もなんとなく原型を保ちながら崩れていった。
どう掃除しても綺麗にならない跡地には無惨な形で植物の苗や種が埋められた。
その植物周辺には今まで世に出なかった、植物を何10倍ものスピードで成長させる化学肥料という名の化け物がばらまかれた。
その不自然にも目まぐるしいほどの景色の変わり方は
吐き気がするほどだった。
こうして行われるいくつもの無理矢理な人工自然化は
たくさんの被害者を生み出しながら進められた。
この傲慢な人間の行動は自然の摂理に反しながら
地球滅亡を食い止めた。
数年後
交通手段は馬車のようなガソリンの使わないものや
太陽光発電を駆使した乗り物が町を行き交うようになった。
ついこの前ね、近所の〇〇さんが亡くなって空き家になったから取り壊されて、森になったわよ
おばさんの世間話も昔に比べると世間離れした話になった。
あり得ない矛盾を力でねじ伏せながら進み、人間の一番汚い部分をさらけだし
すごい勢いで世界が後退しながらも進化していった。
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