昔のお話

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「お山作ろうよ!!」 「ああ、いいよ」 砂場の砂を手でかき集める。 「1人は……寂しくないかい?」 「うーん、よくわかんない。ずっと遊ぶ時は1人だから」 「そうか……」 「ねぇ、おじちゃん」 「お兄さん」 「お兄さんは、どうしてこんなところにいるの?」 平日の真っ昼間。 当時22歳。 普通に人生を歩み、普通に大学を受験した。 そして現在、4年生。 決して今日は学校が休みの日なんかじゃないのに、俺はどうしてこんなところに居るんだか……。 「何でだろうな……」
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