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それからルカは何故自分が泣いていたのか、泥だらけだったのかを話し出した。
沈んだ顔で少しずつ話すことを静かにあたしは聞いていた。
よく見ると、ルカはハーフなのか少し日本人離れした顔立ちをしていた。
髪の色も茶色いし、肌の色も白い。
かわいらしい顔をしている。
一通り話し終えたルカがあたしを見る。
「何で僕、なのかなぁ・・・」
まぁ、話の内容からして自分より優れている相手を妬んでイジメに走ったり
好きな子に対して意地悪をして気を引こうとしてしまう類のものに近い気もしたけどやや、やりすぎのようにも思えた。
「可愛い顔してるからアカンねん」
一瞬沈黙が流れる。
あ、また思ったことを口に出して言ってしまった・・・
っていうか、あたしって、実は考え事口から出してる!?😱
それは由々しき問題だわ・・・💧
「まぁ、それはともかく。強くなるって何のために?相手を打ち負かす為?」
あたしの問いにルカははっきりと言った。
「一人でも生きていけるタメに」
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