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そして、１月。
受験まであと１ヶ月と少しとなった。
皆、受験のラストスパートということで、身も心も疲れ果てていた。
でも、桜はそんな風には思わなかった。
桜は、多分それは隼人のおかげだと思っていた。
* * * * *
｢春風さん。ちょっとよろしいですか？｣
ある日、桜は担任に相談室に呼び出された。
｢春風さん。あなた、第１志望校って桜花なのよね？｣
｢はい…………｣
やっぱり無理なのかなぁ………。
桜はそう考え、落ち込んでいた。
担任は、桜の成績等の書類らしきものをトントン、とさせ、少し深呼吸をして言った。
｢合格率は今のところ７０％。一応合格圏ね。とりあえず頑張ってみる？最近順調に成績上がってきてるし………｣
先生はニコッと笑い、相談室を出ていった。
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