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桜は暗い顔を元の明るい顔に戻し、桜花学園を見上げた。 「………絶対、一緒に合格しような」 ボソッと隼人が呟いた。 そして、その瞬間、隼人は後ろから桜をぎゅっ、とだきしめた。 隼人の顔は、リンゴみたいに赤くなっていた。     ドキッ………… 桜の顔もリンゴみたいに真っ赤になっていた。 「はゃ………と………っ……////」 桜の声で隼人は我にかえった。 「……………!!! わっ………わりぃ………////」 それだけを言い残して、隼人はすごい勢いで試験会場へと走って行った。 桜はしばらく呆然とつっ立っていた。
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