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うわぁ~~。怒られちゃった~。
てか何この問題っ!!!
全然分かんないよぉ~~(泣)
数学苦手なのに~~~!!!
「………分かりません…。」
桜は小さい声で答えた。
先生は、ため息を1つ漏らし、少し呆れた様な顔つきで違う人を当てた。
桜が答えられなかった問題の解説が終わった後、桜に告げた。
「春風さん。あなた、この程度の問題が解けなければ第一志望校のあの高校に行くのは難しいと思いますよ!!
もう少し、気を引き締めて下さい!!」
先生の言葉に、桜は何も言えなかった。
というより、ショックが大きすぎて何も言う気がなかった。
自分では分かっていたけど、面と向かって言われるとやっぱ傷つく。
桜はほぼ半泣きの状態で、イスにストン、と座った。
その後も普通に授業が進んだ。
だけど、桜はさっき以上に上の空になり、下を向いたまま、じっとしているだけだった。
* * * * *
放課後、桜は誰もいない静かな教室の中で、1人、勉強していた。
もう受験シーズンだし、少しやっとこうかなぁ~というくらいだった。
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