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  受験勉強、といっても何から始めればいいか分からなかったので、とりあえず苦手な数学をしていた。 「はあぁ………。やっぱりわかんないや。もう…あの学校、諦めた方がいいのかなぁ………?」 そう呟き、帰ろうとノートを閉じかけたときだった。 「桜?こんな所で何やってんの?」 ガラッ、とドアの開く音と、聞き覚えのある声が桜の耳に入った。 桜は慌てて振り返り、声のした教室の後ろのドアを見た。 そこには、左手をドアにつけ、右手を軽くあげている、ある人の姿があった。 「……隼人!!??」   
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